HITACHI CH-580 点検のためお預かりしました。


IMGP2812

メンテナンスがしやすい無線機です。

品質が良い部品が使われており、ボリュームのガリなども全くありません。

IMGP2813

ハンダ不良、パターン剥離などを点検。

異状なしです。

IMGP2814

ローディングコイルなどしっかりとした部品です。

電解コンデンサーをオール交換します。

コンデンサーの取り方。

IMGP2817

このようなハンダ吸い取りガンが無くても電解コンデンサーをキレイに取る方法。


IMGP2787

まずは、ここ


IMGP2818

コンデンサーの足2本同時にハンダを盛りつけます。

鉛入りのハンダを使ってブリッジにすると溶けやすくて良いです。

IMGP2819

ハンダこてで足を同時に温めてハンダを溶かします。


IMGP2820

ハンダが溶けた状態のとき、ピンセットやラジオペンチで引き抜きます。


IMGP2822

ハンダ吸収線で吸い取ります。


IMGP2823

無水アルコールで洗浄して終了です。


IMGP2824

電解コンデンサーをオール交換しました。


IMGP2825

ドライアップ状態です。


IMGP2826

アンテナコードが束ねられているので外します。


IMGP2829

取り外しました。

少しでも影響がないようにします。

IMGP2830

ANL(オート・ノイズ・リミタ)カットのバイパス配線を追加しました。

CH-580の受信は静かですが、受信感度が悪いわけではありません。

ANLの効きが優秀すぎるために、小さな信号が聞こえずらくなっています。

切替スイッチ用の穴を開けました。

IMGP2843

スイッチを取り付けました。

切替でANLがバイパスされます。

ノイズも大きくなりますが人間の耳は優秀です、ノイズの中から聞き分けてください(笑)。

IMGP2844

受信感度調整。

少し強めの信号を入力。

AM 1Khz 60パーセント変調

IMGP2831

テストポイントからの信号をオシロスコープで見ながら、感度が最大になるように調整します。

カウンターで1Khzが復調されているのがわかります。

キレイなサイン波です。

IMGP2834

受信感度。

ANLをバイパスした状態において、 ー113,0dBm

IMGP2835

周波数。

8CH 27,144Mhz

IMGP2836

送信の調整。

ロッドアンテナを伸ばした状態にて、

IMGP2847

電界強度計の指示が最大になるように調整。


IMGP2846

電界強度の状態を指示しているところです。


IMGP2845

電圧12Vのとき、送信時200mAくらいです。


IMGP2842

出力 0,5W


IMGP2841

スプリアス良好。


IMGP2837

ソニーやナショナルのハンディーCB無線機よりも小型なボディーです。


IMGP2848