ICB-880T 受信感度が悪いとのことでお預かりしました。


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アンテナのぐらつきがあります。


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ゆるくなっていたネジを増し締めしました。


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外部端子のゴムキャップ。

ゴムの破片が穴の中に残っていたので取り除きました。

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ゴムキャップは自作してあり良く出来ています。


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分解です。


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内部を取り外しました。


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電源端子が不安定で、少し動かすだけで電源が切れます。


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電源端子にハンダクラックがありました。


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ハンダ強化しました。

周辺のイヤホン、マイク端子についても強化しました。

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基板を点検。

ハンダ不良のあやしい場所は強化しました。

PLL部のシールド板取り外し。

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PLL部のシールド板取り外し。


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基準発振の調整。


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発振出力が最大になるように調整します。


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PLLの電圧を3Vに調整。


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PLLの出力を最大に調整。


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中間周波数の調整。


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456khzを入力して、


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出力を最大に調整。


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ダブラーの調整。

出力を最大に

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各部が正常に発振したところで、受信感度低下の原因を調べます。

初段のFET(Q1)が不良であることがわかりました。

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FET(Q1) 2SK107 不良です。

取り外して測定中

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テスターで測定したところFETとしては機能していませんでした。


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2SK107 新品を注文して取り寄せました。


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FETを測定したら、こうでなくてはいけません。


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受信系統の電解コンデンサーを交換しました。

受信感度を調整。

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AF出力が最大になるように調整します。


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受信感度測定。

感度が復活しました。

ー112,5dBm 

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受信感度が復活したところ、Sメーターの振れがおかしいです。

S9を指示したままで、抵抗を交換しても復活しません。


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Sメーターが物理的にNGでした。

電源ONにてS9で停止、左方向には振れない状態であることがわかりました。

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部品が磁化されているようです。

消磁器にかけました。 マグネタイザー

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これでOK、左まで振れるようになりました。


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ー73dbm入力にてS9指示が業界標準です。


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Sメーター9付近を指示するようになりました。


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スキャンストップのスレッショルドレベルを調整。


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交換部品。


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周波数。

27,144Mhz

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スプリアス良好。


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送信出力調整。

ロッドアンテナを伸ばした状態にて、

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電界強度計の指示が最大になるように調整。


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出力 0,5W


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SONYのCB無線機は音質が良いですね。


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