IC-821 送信できないとのことでお預かりしました。
送信できない、スケルチがかからない、センター周波数ズレのインジケーターが点滅するなどの異状があります。
無線機をリセットしました。
MWキーを押しながら電源をONにします。
パワーモジュールを点検。
ホコリが積もっていました。
清掃しました。
フレキシブルケーブルの接触が悪いです。
青色のプラスチック片があるはずですが無くなっています。
ゆるゆるのためコネクターとの接触が悪い状態になっています。
プラ板にて作成し、フレキシブルケーブルとコネクターを密着させました。
異状のあった件はすべて解消しました。
測定と調整。
周波数調整。
出力 145Mhz 20W
433Mhz 20W
スプリアス良好。
145Mhz
スプリアス良好。
433Mhz
受信感度。
145Mhz ー122,2dBm (SINAD)
433Mhz ー122,0dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付しました。
VUの固定機では愛用者が多い無線機です。
メイン基板のフレキを挿し直すと大体直りますね。
やってるうちに補強版が外れますけど・・・。
何度も挿し直すとフレキの角が潰れて真っすぐ入らなくなり、最後は電極が剥がれますしね。
別機種用で中華圏からフレキを買ってみたのですが、ペラペラで電流容量足りなさそうなものが来ました。
フレキの件、たいへん良くわかります。
角がヘロヘロになったものは、コネクターの幅ガイドに沿わないので接触がズレて刺さってしまいますよね。
電極がピンの上にうまく乗っているか導通試験です。
電極剥がれは最短で切り詰めて被覆を剥がしています。
フレキは大嫌いです。