FT-897 パワーが出ないとのことです。
各バンド、全くパワーがでません。
ファイナルトランジスターを点検、各端子には規定の電圧がかかっています。
ドライブ段及びプリドライブ段を点検。
微弱な電波が出ますが、RFプローブでは検出できず、オシロスコープでやっと見えました。
メイン基板を取り外しました。
ドライブ段のFET 2個ともNGのため交換します。
RD07MVS1
メタルクラッド抵抗をFETのヒートシンクに取付けます。
電圧を加えます。
しばらくすると、曇っているハンダに突然キラッと艶が出ます。
そこをピンセットなどで持ち上げるとヌルッと取れます。 230℃くらいでしょうか。
FET NGです。
RD07MVS1
新品に交換します。
FETを張替えました。
パワー復活しました。
HF 50W
VHF 50W
周波数調整。
29,00Mhz
スプリアス良好
29,00Mhz
受信感度。
29,00Mhz FM ー122,0dBm (SINAD)
受信感度スペックシール添付。
移動運用にも特化した無線機です。
ヒートガンでも外せますが
FETの周りには熱が早く回るのですが
真ん中は温まりが遅いため塩梅が難しいですよね
10Ωのメタルクラッド抵抗という商品です。
いろいろな長さのものがありますが、短いもので丁度良いのがあります。
18V、2Aくらい通すと、みるみる温度上昇します。
当然、間違った使い方です(W)。
FETの周りにあるハンダは、ハンダ吸取線であらかじめ取っておきます。
FET裏側のヒートシンクに取り付けたメタルクラッド抵抗がカンカンに熱くなると、真ん中のハンダが溶けて一網打尽です。