BELCOM LS-102 お預かりしました。

送信・受信ともにできません。

まだ音が出ますので、半死亡という状態です。

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膨らんだ電解コンデンサーや、パターン断線など異常がないか点検します。


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PLL基板点検中。

スルーホールは全て再ハンダ、あやしい場所もだいぶあります。

古いハンダは吸取り、新しく再ハンダしました。

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送信・受信ともできないのは、局発が発振していない様子です。

電源が回っていませんでした。

電源ライン、スルーホール再ハンダで復活しました。

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全体的に基板が白くなっています。

水没したわけではなく、表面保護層の劣化ですね。

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受信は復活したものの、まだ送信できない状態です。

マイク端子の断線を点検。

ここは異常なしです。

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回路を追い掛けた結果、送信・受信切り替えリレーのハンダ不良でした。

再ハンダで送信復活しました!!

この部分、27Mhzの改造がされていました。

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27MHzへ切り替えてもインジケータはありませんが、LEDの取り付け場所はあります。


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Sメーターの照明をLED化します。


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切れたランプはそのままで、別のランプが増設されていました。


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増設されたランプは取り外します。


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LEDに交換しました。


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Sメーター照明、点灯確認中。


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周波数。

29Mhz FM

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出力 

SSB・FM 10W

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AM 3W


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スプリアス良好。


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受信感度。

29Mhz FM 

-113.0dBm (SINAD)

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途中で送信できなくなる症状にみまわれました。

再度、あれこれ回路を追いかけるなどした結果、マイクの異常であることがわかりました。

PTTの接点が劣化していました。 

表面研磨処理。

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まだまだ不安定です。

調べた結果、マイクコネクタのハンダ不良です。

この状態でネジってあったために、お互いがショートしてしまいます。

やり直しました。

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セレクタを左へ回すと27Mhz・さらに26Mhzとなります。


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合法CB無線もAMで聞くことができます。


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修理完了しました。

電子部品は汎用部品が多く使われ、まだまだ入手が可能です。

寿命が長い無線機となるでしょうね。

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