YAESU FT-757 総合点検にてお預かりしました。


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送信すると、周波数表示の光電管が消えてしまうとのこと。

パワーユニット取り外し。

ショートして配線が焼けた跡がありました。

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パワーアンプユニット。

光電管が消えてしまう原因を探ります。

ユニットの電解コンデンサーは全交換しました。

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パワースイッチに向かう配線。

直接ハンダ付けがされていました。

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雄雌1セットにして新たに交換しました。

タンタル電解コンデンサを予備交換。

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ショートにより周りの部品が焼けたのでしょう、部品が交換されていました。

電源スイッチがショートしたときにダメになってしまった関連部品です。

このトランジスタは少し電流が足りないかも知れません。

たいへん良く検討されており、心得がある方による修理ですね。

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ジャンク箱に1Aくらい流せるトランジスタ2SC2655があったので交換しました。


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トランジスタの特性を計測。


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トランジスタ交換後の状態です。

周辺のダイオードについても互換品に全交換しました。

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部品が外れていました。


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本来はここに取り付けられているものです。


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電源コネクタの押さえゴム2個が1個しかありません。


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ボール紙で固定しました。

電源コネクタが動いてショートしてしまう危険があります。

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ローカルユニットのハンダ不良を点検。

あやしい場所は再ハンダしました。

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破損した部品がトリファイラ巻きで修理され、苦労のあとがうかがえます。


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MOXスイッチが機能していません。


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原因の究明が続きます。

結果 MOXスイッチの配線が切断されていました。

意図があってのことだと思うのでそのままにしました。

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光電管の表示が送信時に消えてしまう原因を探ります。

ユニット取り外し。

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電解コンデンサー全交換。


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インダクタコイル取り外し。

断線、パターンの点検。

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光電管を取り外し、再ハンダとパターンの点検。

原因になりそうな場所は全て点検です。

安定化電源の力不足では送信時に消えてしまうことがあります。

100Wのパワーとはそのくらいの電源を消費します。

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接触不良のIFコネクタ。


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部品交換。


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ブロック図より、電源関係のパーツを交換します。


Screenshot from 2020-04-01 18-54-16

モトローラMC14066


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新品部品に交換。


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考えられる半導体は、使えそうな互換品と交換します。


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オペアンプ6552


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サードパーティ製の互換品、JRC4558に交換。


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手前にあるものを含めて2個交換しました。


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電解コンデンサー交換。


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Sメーター照明をLEDに交換しました。


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Fズレの調整。


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周波数カウンターにて規定の値に調整します。


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パワーの出が悪いとのことです。

PAユニット点検。

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電源トランジスタ2SD880。

手持ちのあった2SD1762    IC電流3Aのものに交換。

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ファイナルトランジスタが弱っているかも知れません。

ジャンク無線機からの移植を検討しましたが、そこはジャンク品でして同じような状態のものだったので見送り。

ギリギリの50Wに調整。

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7.1Mhzにてスプリアス良好。


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受信感度。

29MhzのFMにて −110.9dBm

この時代のHF無線機では標準的。

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送信時の不安定さが残る結果となり、使っているうちに回復する状態です。

オーナー様に報告後納品となりました。

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