TH-77 電源が入らないとのことでお預かりしました。


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まずは分解です。


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最初から目立つのは、電解コンデンサーからの液漏れです。

中央のコンデンサー2個から液漏れがあります。

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ニッパーで切断、破壊してから取り外します。


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基板がアルカリ性の電解液で腐食してヒドイ状態です。

TH-77はフィルム基板に部品が実装されています。

ハンダの熱にはたいへん弱いです。

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電解液をアルコール洗浄。

破壊されたパターンをスズメッキ線にて修復してゆきます。

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破壊されたパターンを修復。


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修復により、自由なパターンになってしまうので、それに合わせてコンデンサーの配線を工夫します。

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フィルム基板に取り付けです。


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その他、実装されているコンデンサーを交換。


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ボリューム付近のコンデンサーを交換。


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周辺が白くなるほどに劣化した電解コンデンサーです。

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2個について交換しました。

小型のリード型コンデンサーです。

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いろいろ見てみましたが、フィルム基板の損傷が激しく、スルーホールの断線なども複数あると思います。
熱に弱い基板はすぐにパターンが剥離してしまいます。
電源は入るようになりましたが、それ以上の機能は快復しませんでした。

残念ながら修理は不能です。

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