IC-390 SSBの変調がのらないとのことでお預かりしました。

IC-290・390は、アンプ付きダイナミックマイクロホンの仕様です。

普通のノーマルマイクでは十分な変調がかかりませんが、画像のようにR12をカットするとアンプ無しのマイクを使うことが出来るようになります。

R12がカットされており、アンプ無しのコンデンサーマイクが使われていました。

これで良い(使える)のですが、コンデンサーマイクでは少しゲインが足りないようです。

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カットされたR12の抵抗を元に戻し、サービスマニュアルに沿って正しいデビエーションに調整です。

1khzトーン600mVにて4.8khzに調整。

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一緒に付いていたマイクはコンデンサーマイクであることがわかります。

アンプはありませんので付けることにします。

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穴空き基板に部品を組んでゆきます。


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トランジスタ1石のアンプです。


IMGP0968

マイクゲインの調整ボリュームを取付けました。

グルーガンで固定。

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いつでも回せますが、それ用に開発されているボリュームとは違い、頻繁に回すほどの耐久性はないと思います。


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アンプを取付けた状態です。


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アンプ付きコンデンサーマイクの完成です。


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マイクアンプの配線図


マイクアンプFCZ(ECM-ICOM290)

MIC+   1番ピンへ
MIC GND  7番ピンへ

電源は1番ピンから供給されます。

無題

FM・SSBともに変調がかかるようになりました。


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PLL基板を取り外し。


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周波数調整用トリマコンデンサー不良です。


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交換用トリマコンデンサー。


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交換後の状況です。


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周波数ズレを調整しました。

FM・SSBともOKです。

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SSBの変調の掛かりもバッチリです。


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