KENWOOD TM-455 LED化(その1)
バックパネルの照明がつかなくなったとのことで、お預かりしました。
LED化して欲しいとのことです。
また、電源が落ちるときがあるので、合わせて修理して欲しいとのことです。

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バックパネルの裏側です。
バックライトには4個の麦球が使われており、オレンジ色に点灯します。

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トランジスタ 2SA1307の足の裏側にハンダクラックがありました。
ダイヤルエンコーダーの取り付け部分にも、ハンダクラックがあり、エンコーダがグラグラしておりました。

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トランジスタは一度取り外し、エンコーダは古いハンダを全て除去し、新しいハンダで取り付けます。

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LEDは、オーナー様の希望により白色系のLEDに交換します。

麦球にかかる電圧を計ってみると、11.7Vでした。
4個の麦球にかかる電圧をそれぞれチェックしてみると、11.7Vあり、6.5Vあり、0Vあり、ん?おかしいぞ、どういう回路になっているのかな。

よく考えたところ、回路が2系統になっており、LEDが2個直列となっておりました。
なるほど、それで切れた麦球の後では0Vになるわけだ。

麦球についていた黒色のソケットを抱かせて、LEDをつけます。

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以下のとおり取り付けました。
しかし、電流制限抵抗がありませんね。

そこで、LEDの横についているチップ抵抗を取り替えます。
四角い100と記入されている部品です。

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電流制限抵抗の計算方法は前回のとおりです、そう、もうお分かりですね。
240Ω 1/4Wに交換したところです。
LEDには18mAが流れます。

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最大輝度に点灯させたところです、まぶしいですね。
白い紙の上に、黒の文字で書くのが一番見やすいのでしょうね。

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次回は、電源が落ちるという症状にメスを入れます。