KENWOOD TM-201 再修理

以前、リニューアルでお預かりしたTM-201の再修理です。

スキャン周波数のDOWNはOKですが、UPが出来ないとのことでお預かりしました。

技術屋としては、再修理など恥じ!と思わなくてはいけません。

申し訳ありませんでした、オーナー様はタダ銭を払ったことに他なりません。

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マイク端子からの結線に断線やハンダ不良などがないか導通を調べましたが、異常はありませんでした。

回路図をたどってゆくと、UP・DOWNの信号は一度ICを通ってからCPUに導びかれています。

図中ではQ3というところですが、不具合がCPUではないことを祈ります。


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問題の C-MOS-IC TOSHIBA製 TC4011BP です。


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TM-201はディスクリート構成ですので、汎用部品で修理できます。

TOSHIBAさんは好きです!今でも部品を供給し続けてくれてありがとうございます。

1983年発売のリグが回復します。

新品の C-MOS-IC TC4011BP です、斜光線でエキゾチックに撮影してみました。

銘が地肌に刻印されています。誇りの「JAPAN」

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IC交換後は、UPが出来るようになりました。

ICが逝ってしまった原因は、純正以外のマイクを使用したのではないかと思いますね。

マイクのPIN配列によっては、UPに8Vの電圧がかかってしまうこともあります。

CPUの不具合ではなくて良かったです。

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修理完了です、ご迷惑をおかけしました。