KENWOOD TM-255

電源が入らないとのことで、お預かりしました。

電源コードに断線がないか、ヒューズが切れてないか調べましたが、電源コードの断線はなく、ヒューズボックスのヒューズも切れていませんでした。

次は無線機の中にある、電源に近いところにあるヒューズ(チップヒューズ)を調べましたが、切れていませんでした。

電源スイッチの接触不良かなあ? パネルを分解です。

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基板を目視で点検してゆくと、発見しました。
コンデンサの液もれです、周りのチップ抵抗まで真っ黒です。

これではいけません。

C23の電解コンデンサと、R4とR7のチップ抵抗を交換します。

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回路図を見ると、電源レギュレータIC(78LR053)からのライン上に電解コンデンサC23(4.8μF)があり、ここで5.3Vに障害が出てしまいます。その先はCPUにつながっています。

原因はコレダ!


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液もれコンデンサC23、真っ黒チップ抵抗R4、R7を除去しました。

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サービスマニュアルのパーツリストから、チップ抵抗のR4とR7はどちらも100Ωと判明しました。

アルコール洗浄後、部品を交換しました。
超小型コンデンサです、チップ抵抗が青いです。

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液晶パネルバックライトのLED化です。

ムギ球を白色LEDに交換し、チップ抵抗を270Ωの小型金属皮膜抵抗に交換しました。

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ボタンが抜けないためにスポンジが使われているのですが、ボロボロ&ベトベトでしたので、ゴムシートに交換しました。

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無事に電源が入るようになりました。
白色LEDがマブシイです。

修理完了です。

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