KENWOOD TR-751 ボリューム修理

TR-751・851の修理には必ずボリュームの故障があります。

この無線機は音が出ずに、ボリュームがぐらぐらしていました。

ボリュームは分解して、アルコール洗浄しました。

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外れてしまった接点の金具を修復し、カーボン抵抗帯には接点復活剤をうすく塗布します。

抵抗帯はスケルチが50KΩ、ボリュームが10KΩです。

部品は入手困難で、代替品もピッタリ合うものはありません。

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修復後の状態です、余分なクリップは切断します。

昆虫細工みたいですね。

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定番メニューの、バックライトをLED化しました。


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健康状態のチェックです。

PLL電圧の調整。

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Sメータフルスケールの調整。


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TR-751は受信感度に定評があり、雑誌の記事にも実験結果が掲載され、優秀ぶりが紹介されました。

私の所持しているSSGの最小出力はー143.5dBmまでなので、最近自作した20dBのアッテネータで衰減させてみました。

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なんと!20dBを通過、ぎりぎりですがスケルチ開です。

ぎりぎりでは変調が聞けるかどうかは別として、地獄耳なんてもんじゃありません。 

ー163.5dBm以上です、スゴイ感度ですね。

TR-751用には20dB以上のアッテネータを自作しなくてはいけません。 

ウワサは本当です、TR-751見つけたら即買いです。

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FMデビエーションの調整。

下のほうにズレていました、これでは変調が浅かったと思います。

規定どおりに調整しました、これで変調もバッチリです。

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送信周波数の調整。


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送信出力 Hi 25W


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Lo 5W


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修理完了です。