YAESU FT-221

ジャンク品を入手しました。

144Mhz AM付きオールモードの無線機です、少しずつレストアしてゆこうと思います。


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音が全く出ません。

受信はしているようですが、送信は出来ませんでした。

内部は各ユニットに分かれています。

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音が出なければ状態が分からないので、まずはそこから修理です。

音に関係するAF・IFユニットを外してコンデンサーを交換しました。

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マイラーコンデンサーの外装が劣化して割れています。

オーディオ用によく使われているものです。

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ディップドマイカコンデンサーです。

天然雲母が使われており、天然ものなので安定性が高く長寿命です。

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割れたマイラーコンデンサーをキャパシタメーターで測定したところ、0.02μFでOKでした。

割れていても問題なく、マイラー強いですね。

天然雲母のマイカコンデンサーも全く問題なくOKです。

電解コンデンサー(ELNA社製)も全て測定しましたが、容量抜けはなく正常でした。

30年以上前のものですが、測定していつも思うけれど、コンデンサーは意外と劣化に強いですね。

結局、コンデンサーの容量抜けはありませんでした。
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音が出ない原因がコンデンサーじゃなければ、疑うのはトランジスターですよね。

2SC372が使われています。

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2SC372を外してhfeを計ってみると、全てのトランジスタが正常でした。

断線を調べていたところ、ジャンパーに気付きました。

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全てのトランジスターの点検とコンデンサーALL交換後のAF・IFユニットです。

オーディオICを使わず、全てディスクリートで組まれたオーディオユニットです。

どんな音が出るのかな。

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スピーカーを点検したりイヤホンで聞いたりしても、ウンともスンとも言わず全くの無音です。

回路図を眺めていると、ジャンパーを見つけました。

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回路図のようにジャンパーすると音が出るようになりました。

昔の無線機はここに専用のプラグを差し込むのですね、勉強になりました。

ボリュームのガリもなく、スケルチも正常です。 

音は硬いかな?

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レストアはまだ始まったばかりです。

また、レポートします。

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