無線機の受信感度の測定で代表的な方法は、
・20dB NQS
・12dB SINAD
がありますが、両者はS/Nの測定を基本として、SINADでは歪みの測定も行います。
SINADで歪みを測定する理由は、S/N特性が良くても歪みがあっては聞き取りにくいという理由からです。
NQSはSINADよりも簡易な方法だと思います。
そこで、測定するためのアダプターを自作しました。
無線機のスピーカーから出るFMノイズをテスターで測定しましたが、いくらボリュームをMAXにしても3V以上は飽和してしまい計測不能になりました。
測定するにはテスターの針を十分に振らせないといけません。
そこで、サンスイのトランスを使って昇圧します。
サンスイアウトプットトランスST-81
8Ω:1KΩ 巻線比10.1:1
約10倍に昇圧します。
テスターリード用の接続ピンです。
外部スピーカージャックに差し込めるようにしました。
スピーカーの負荷と同じにするため、1次側が8Ωのトランスを使いました。
トランスから3本出ている線のうち、中央の赤い線は使いません。
テスターの入力インピーダンスについて。
テスターのメーターには、DC 20kΩ/V AC 8kΩ/V と記載されています。
AC10Vレンジでの入力インピーダンスは 10V×8kΩ/V=80kΩです。
また、AC50Vレンジでは 50V×8kΩ/V=400kΩとなり、使用するレンジによって変化します。
ノイズの測定はACレンジで行い、トランスST-81の2次側インピーダンスは1kΩですから、テスター側には十分な入力インピーダンスがあります。
オーディオ信号は帯域が20kHzくらいあります、デジタルテスターの周波数特性は400Hz程度なので帯域をカバー出来ず、測定精度は保証されません。
これに対してアナログテスターの周波数特性は100kHz以上あるため、測定にはアナログテスターを使います。
AC10Vレンジです。
「20dB NQS」による受信感度の測定は、スピーカーや外部スピーカージャックより出力したFMノイズを測定します。
この時の値を基準にしてSSGから信号を入力した値の差がー20dBになったときのSSGの数値を感度とします。
例えば、テスターの目盛りを見ながら無線機のAF出力であるボリュームを調節して、FMノイズの電圧が20Vを指示するようにします。
次に、SSGから無変調の信号を入力して出力を調整してゆき、電圧の指示が2V(ー20dB=1/10)になったときにSSGが出力している数値が受信感度となります。
電圧の差は20V→2Vですが、2V→0.2Vでも同じことで、その差が1/10になれば良いのです。
テスターで感度測定ができるようになります。
配線図です。
・20dB NQS
・12dB SINAD
がありますが、両者はS/Nの測定を基本として、SINADでは歪みの測定も行います。
SINADで歪みを測定する理由は、S/N特性が良くても歪みがあっては聞き取りにくいという理由からです。
NQSはSINADよりも簡易な方法だと思います。
そこで、測定するためのアダプターを自作しました。
無線機のスピーカーから出るFMノイズをテスターで測定しましたが、いくらボリュームをMAXにしても3V以上は飽和してしまい計測不能になりました。
測定するにはテスターの針を十分に振らせないといけません。
そこで、サンスイのトランスを使って昇圧します。
サンスイアウトプットトランスST-81
8Ω:1KΩ 巻線比10.1:1
約10倍に昇圧します。
テスターリード用の接続ピンです。
外部スピーカージャックに差し込めるようにしました。
スピーカーの負荷と同じにするため、1次側が8Ωのトランスを使いました。
トランスから3本出ている線のうち、中央の赤い線は使いません。
テスターの入力インピーダンスについて。
テスターのメーターには、DC 20kΩ/V AC 8kΩ/V と記載されています。
AC10Vレンジでの入力インピーダンスは 10V×8kΩ/V=80kΩです。
また、AC50Vレンジでは 50V×8kΩ/V=400kΩとなり、使用するレンジによって変化します。
ノイズの測定はACレンジで行い、トランスST-81の2次側インピーダンスは1kΩですから、テスター側には十分な入力インピーダンスがあります。
オーディオ信号は帯域が20kHzくらいあります、デジタルテスターの周波数特性は400Hz程度なので帯域をカバー出来ず、測定精度は保証されません。
これに対してアナログテスターの周波数特性は100kHz以上あるため、測定にはアナログテスターを使います。
AC10Vレンジです。
「20dB NQS」による受信感度の測定は、スピーカーや外部スピーカージャックより出力したFMノイズを測定します。
この時の値を基準にしてSSGから信号を入力した値の差がー20dBになったときのSSGの数値を感度とします。
例えば、テスターの目盛りを見ながら無線機のAF出力であるボリュームを調節して、FMノイズの電圧が20Vを指示するようにします。
次に、SSGから無変調の信号を入力して出力を調整してゆき、電圧の指示が2V(ー20dB=1/10)になったときにSSGが出力している数値が受信感度となります。
電圧の差は20V→2Vですが、2V→0.2Vでも同じことで、その差が1/10になれば良いのです。
テスターで感度測定ができるようになります。
配線図です。
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