STANDARD C-1100

点検のため、お預かりしました。

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目に飛び込んできたのは、コンデンサーからの液漏れです。

ネジが腐食するほどスゴイです。

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緑色のレジストを剥がして、液漏れによって腐食しているパターンを研磨しました。


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研磨したパターンにハンダメッキをしたところです。

2層基板となっており、スルーホールがダメになっているため、裏と表のパターンをつなぎます。

クリップみたいにコの字型のものがつないだものです。

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ハンダメッキのやり方は、ハンダ吸収線にタップリとハンダをつけて、ハンダごての先で吸収線をゴシゴシ擦りつけるのです。

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コンデンサーを触ると、ボロリと取れてしまいました。


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腐食したパターンの研磨です。


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緑色のレジストを剥がしたところです。


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ハンダメッキをしたところです。

このままでは空気に触れて酸化が進んでしまいます。

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そこで、毎回登場するプリント基板の防湿コーティング剤です。


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ハンダメッキの上から塗布してコーティングしたところです。

緑色のレジスト液もありますので、そちらのほうがベターでしょうね。

どちらもマルツ電波に売っています。

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C-1100のコンデンサーは小型のタイプです。

汎用品のコンデンサーでは背が高すぎてケースが閉まりません。

チップ型のコンデンサーが小型なので、今回はこれを使ってみます。

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ベークライトのスペーサーを外して、リード足を立てます。


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リード足が太くて基板の穴に入らないので、ダイヤモンドヤスリで細く削ります。


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コンデンサーを交換したところです。


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基板を元どおりに組み込んで電源を入れました。

フロントパネルが点きません。

定数は間違っていないし、極性も間違っていません。

結局、交換した表面実装用のコンデンサーは外しました。

外すとき、リード足がポロポロと千切れてしまいます。

やはり本来は曲がっているものを伸ばしたりすると弱くなってしまうものですね、たとえ曲げが1回でも金属疲労を起こして弱くなったということです。 

今後このような使い方はNGです。

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高さが低くなるように、汎用コンデンサーを寝かして取り付けました。


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回路を追って行くと、5Vを作る電源レギュレーターIC 78L05に電圧が出ていませんでした。


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5VのレギュレータICを交換したところ、点灯しなかったフロントパネルが点灯しました。

いまだパワーが出ません。

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どなたか、C-1100の回路図をもっていませんか。

次回につづく。