ICOM IC-820 

430Mhz ---・---・--- になってしまうとのことで、お預かりしました。

VCOアンロックの状態です。

イメージ 1

基板の取り外しからはじめます。


イメージ 2

PLLとVCOの分解はオススメしません。

大事な場所です。

430MhzのVCO部です。

ホットボンドで固めてあり、部品が交換できないのですべて除去します。

イメージ 3

カチカチになっていますが、根気よく除去します。


イメージ 4

シールドケースを外したところです。


イメージ 5

電解コンデンサー2個を交換します。


イメージ 6

耐圧をアップしました。 16V→25V


イメージ 7

交換後の状態です。


イメージ 8

コイルにハンダが付いていません。

製造時からですが、よく今まで動いていましたね。

イメージ 9

しっかりとハンダ付けしました。


イメージ 10

430Mhz バッチリ、ロックするようになりました。


イメージ 11

Sメーター、フルスケールの調整。


イメージ 12

FM デビエーションの調整。

規定の 4.8Khz

イメージ 13

送信周波数。


イメージ 14


イメージ 15

受信感度の測定。

40dBのアッテネーターを使いました。

イメージ 16

145Mhz 受信感度。

40dBのアッテネーターにて ー143.0dBm (20dB/SN)

イメージ 17

433Mhz 受信感度。

40dBのアッテネーターにて ー126.4dBm (20dB/SN)

イメージ 18

送信出力145Mhz

HI 25W
Lo 1.5W

イメージ 19

送信出力433Mhz

HI 35W
Lo 2.5W
イメージ 20

Sメーター、パネル照明LED化済みです。

部品の総点検実施により、電解コンデンサーの異常もありませんでした。

イメージ 21

エンコーダーを回すと、LCDが滑らかにカウントして気持ちいいです。

受信音・変調音ともに良く、上質な無線機ですね。