ICOM IC-820
430Mhz ---・---・--- になってしまうとのことで、お預かりしました。
VCOアンロックの状態です。
基板の取り外しからはじめます。
PLLとVCOの分解はオススメしません。
大事な場所です。
430MhzのVCO部です。
ホットボンドで固めてあり、部品が交換できないのですべて除去します。
カチカチになっていますが、根気よく除去します。
シールドケースを外したところです。
電解コンデンサー2個を交換します。
耐圧をアップしました。 16V→25V
交換後の状態です。
コイルにハンダが付いていません。
製造時からですが、よく今まで動いていましたね。
しっかりとハンダ付けしました。
430Mhz バッチリ、ロックするようになりました。
Sメーター、フルスケールの調整。
FM デビエーションの調整。
規定の 4.8Khz
送信周波数。
受信感度の測定。
40dBのアッテネーターを使いました。
145Mhz 受信感度。
40dBのアッテネーターにて ー143.0dBm (20dB/SN)
433Mhz 受信感度。
40dBのアッテネーターにて ー126.4dBm (20dB/SN)
送信出力145Mhz
HI 25W
Lo 1.5W
送信出力433Mhz
HI 35W
Lo 2.5W
Sメーター、パネル照明LED化済みです。
部品の総点検実施により、電解コンデンサーの異常もありませんでした。
エンコーダーを回すと、LCDが滑らかにカウントして気持ちいいです。
受信音・変調音ともに良く、上質な無線機ですね。
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