TR-851

・エンコーダ飛び
・パネル照明のLED化

のため、お預かりしました。

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この無線機はボリュームのガリなど、異常はありませんでした。

エンコーダ飛びのため、ユニットを取り外します。

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エンコーダユニット分解・洗浄・接点復活剤塗布しました。

汚れはそれほどでもないため、これが原因で周波数が飛ぶことはないと思います。

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乾燥した電解コンデンサーを交換しました。

少し大きいけれど、交換用のコンデンサー10μFです。

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狭いスペースに、斜めに取り付けました。

IC202 PST523C(システムリセットIC)のパスコンです。

エンコーダ飛びを完全に解消するには、IC201 BU4584B(シュミットトリガインバータIC)が関係していますが、エンコーダとあわせて交換する必要があるでしょう。

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パネル照明のLED化が終わりました。

Sメータフルスケールの調整中です。

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FMデビエーションの調整。

AGから変調用信号 1Khz 28mV を出力します。

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信号の確認。


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マイク端子から変調用信号を入力し、無線機を送信状態にして直線検波器にかけます。

上にあるのは周波数カウンタです。

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規定の 4.6Khz に調整しました。


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受信感度の測定。

20dBのアッテネータにて、ー152.8dBm (20dB S/N)

オーナー様、地獄耳ですよ!この無線機はアタリです。
 
過去には一度だけありましたが、久々に150dBm超えに出会えました。

30年前に優秀な受信感度を与えたKENWOOD、MADE IN JAPANを誇りに思います。 

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送信出力の調整。

HI 35W
LO 5W

に調整しました。

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エンコーダの分解掃除だけですが、飛びもだいぶ解消されました。


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