ICOM IC-290

受信時にノイズがひどいとのことで、お預かりしました。

オーナー様によると、受信中の変調がノイズに埋もれてしまうとのこと。

コンデンサーの異常はありません。

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症状からすると、Fズレですね。

相手の信号をFズレの状態で聞くわけですから、ザラザラした音になるわけです。

各ポイントを再調整しました。

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PLL・BFO各所、基準周波数を調整。


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FM・SSB、Sメーターフルスケールの調整。


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Fズレ調整後の周波数。


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FMデビエーション 規定の4.8Khzに調整。


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RIT調整。 

スケルチ10時位置で、クローズ調整。

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送信出力

HI 12W
LO 1W

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受信感度

ー136.0dBm

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30年前の無線機が、調整だけで性能が出るとはスゴイものです。

スイッチも小気味よく反応し、エンコーダーも滑りません。

今までJHGがお預かりしたIC-290は、致命的な不具合があったものはありません。

故障も少なく、本当に作りが良い無線機です。

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純正のマイクはアンプ内蔵型のものですので普通のマイクでは変調が浅く、ほとんど変調はかかりません。