ICOM IC-375

電源入らずとのことで、お預かりしました。

オーナー様によると、近くで落雷があり、その後電源が入らなくなったそうです。

これは、電源ユニットのコネクターです。

AC100Vの商用電源から入り込んだ落雷は、このように端子を溶かしてしまうほどです。

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前記、電源コネクターを通って、落雷が抜けた場所です。

溶けた端子がハンダのように焼き付いてしまい取れません。

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溶けたコネクターを新品に交換しました。


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この部品はコイルですが、落雷による高熱により溶けてしまっています。


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電源ユニットは全ての部品にダメージがヒドく、一度でも落雷を受けたものは信頼性もないため、ユニットごと交換するしかありません。

部品同士がショートしており、再生しませんでした。

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AC電源はあきらめ、DC電源で使えるように改良します。

AC電源のコネクターに、DC電源を並列に供給できるようにしました。

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これでヨシ!


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液晶バックライト、SメーターをLED化。

センターメーターの調整。

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Sメーターフルスケールの調整。


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FMデビエーシュン調整。

規定の4.8Khz

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送信周波数。


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受信感度。

ー133.6dBm (20dB ATT)

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出力 12W


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落雷を受けた無線機というのは、なかなか診ることは出来ません。

診ることが出来たことは、JHGにとって良い勉強になりました。

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