ICOM IC-375
総合調整とのことで、お預かりしました。
・パネル照明のLED化
・センターメーターの調整
・送信出力調整
LED化から。
フロントパネルを外し、シールド板の下にあるムギ球をLEDと交換します。
シールド板を外したところです。
ここまで到達するためには、無線機はほぼバラバラの状態です。
交換する頻度が高い部品については、交換を簡単にする設計にして欲しいものです。
LED化が終わりました。
バックアップ電池の電圧、3.03Vありました。
センターメーターのズレを調整しているところです。
JHGが所持している試験用の430Mhz無線機2台にて、FMを受信して確認をしてみると、それぞれ微妙にセンターから外れます。
IC-375のセンターメーターは、とても繊細に反応します。
画像は、SSGにセンターを合わせているところです。
VFOで相手の信号をセンターに合わせた時の表示周波数が相手のズレとなります。
指示値にあまり神経質にならないようにして下さい。
受信感度の測定。
ー139.6dBm (20dB ATT)
優秀な感度ですが、調整しておきましょう。
Sメーターの指示が最大になるように、各コイルを行ったり来たり何度も調整をくり返すと、ググッと感度が上がりました。
これがピークです!
これ以上、コイルを少しでも回せば感度は下がってゆきます。
ー143.0dBm (20dB ATT)
さらに優秀な耳となりましたね。
これによる、Sメーターの感度調整も実施済みです。
送信出力 HI/LO切替えスイッチ。
HIで75W出ますが、オーナー様の希望によりLOに設定しました。
送信出力の調整。
パワーコントロールつまみの位置により、
MAIN 5W~MAX 50W
FMデビエーションの調整。
規定の 4.8Khz
送信周波数の調整。
液晶パネルがまぶしいくらいです。
IC-275・375は大きな故障もなく、今でも現役で使っている方が多いですね。
JHGのブログは、始めはJHGの街のローカル局のために、修理した無線機の画像付き報告書という形で立ち上げたブログです。
今では閲覧数が8万を超え、全国の無線機オーナー様から声がかかるようになって驚いています。
長年つれそってきた無線機が不調になり、メーカー修理からも見放されて、何とかして欲しいと。
それは、愛しい人をどうしても救って欲しいと言わんばかりです。
ほんとうに困り果てていたのです。
自分の無線機が整備された時の記録を、JHGのブログに再訪問することでいつでも確認して、その無線機が自分だけの逸品になってもらえるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。
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