JHGは子供のころ、父親がパチンコに興じていたのに、一緒について行くことがありました。
きれいな色のネオン管や電球の光がグルグルと走るように店舗の周りを回り、入口のドアを開けるとモアッーとしたタバコの匂いと凄まじい玉の音、話し声も聞こえないほどのBGM、家にはエアコンなど普及していない時代でしたので、涼しい店内にてクーラーというのは極楽だなあと思いました。
子供のJHGとしては、パチンコ屋の居心地は良かったと記憶しています。
店に来ている人達も優しく「子供は入っちゃダメだぞ!」なんていう人は一人もおらず、私を見るなり「ぼくッ」と声を掛けて、手に持っていた替え玉の端数のお菓子をヒョイと渡して店を出て行く人もいました。
景品コーナーには、たくさんのお菓子や金ピカの腕時計やGASライターなどがあり、大人の世界はスゴイなあと思ったものです。
景品のなかに黄色いポケットサイズのトランジスタラジオがあって「玉●発」と書かれているのですが、欲しいとは言いませんでした。
小学校6年生のときに、父親に「あれを取って!」と景品のラジオを頼んだのです。
父親は、あこがれのラジオをGetしてくれました。
毎日のように放送を聞き、夜は抱いて寝たりしました。
電池が9Vだったので、小学生のJHGには値段の高い電池を買うのが大変でした。
古い電池は捨てないでおき、電極を舐めてビリッッ!っとするのを確かめたりしました。
やったことがある方はわかりますよね、ビックリするようなお味です(笑)。
JHGの電気ものフェチはここが原点だったのです。
ところで、アマチュア無線の原点といえばJHGは430Mhzから始めました。
今は無き、名古屋市千種区今池にあった「ハム・サロン」にて、検品して販売されていた無線機の中から、ランクの良いTR-851を買いました。
ですから、TR-851はJHGにとっても思い入れのある無線機です。 長いお話でゴメンなさい。
パワーモジュールの各PIN足に掛かる電圧をチェックします。
PTTを押すと電圧が来るか確かめると、正常でしたのでモジュールがダメかも知れません。
微弱電波は出ているので、プリドライブは生きています。

調べてみると、プリドライブからの微弱電波をパワーモジュールに入力している同軸が断線していました。
修復すると、無事にパワーが出るようになりました。

液晶パネル照明、SメーターをLED化しました。

バックアップ電池の電圧 2.9Vでした。
3Vを下回る場合は交換します。

CR2032コイン電池ホルダーです。

次回からは電池交換が楽にできます。
次は20年後以上でしょうか。

FMデビエーション
規定の4.6Khzに調整しました。

送信周波数、調整しました。

受信感度。
ー147.4dBm (20dB ATT)

送信出力の調整。
パワーモジュールは20W以上出ましたが、
HI 15W
LO 1W
に調整しました。

ビリジアンblueのSメーター、健在の受信感度、キッチリとした周波数とパワーになりました。

オーナー様によると「TR-851は、大変思い出が多く、北は北海道、南は沖縄、東は八丈島をQSOできたリグです。パワーが出なくなり、困ってしまった。」とのこと。
移動運用などでも、いろいろな場所へ連れて行った相棒なのでしょうね。
ボディは傷だらけですが、歴戦の汚れがカッコイイとはこういうことです。
今後も変わらずにハードな使用に耐えるであろうTR-851は、やはり誰もが認めた名機なんだなあと思います。
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