フロントマスクのツートンデザインがとてもカッコいい無線機です。

ICOM IC-2400 照明切れのため、お預かりしました。

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液晶パネル照明のムギ球が切れているため、LED化しました。

ムギ球は全部で4個。

電流制限抵抗は、それぞれに470Ωを直列に入れています。

照射角の広い45度のLEDを使いました。

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現状での調子は悪くないようですが、サービスマニュアルに添って調整し、性能を引き出します。

PLL電圧の調整中です。

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受信感度調整中。

基準信号を入れながら、テストポイントから電圧をピックアップし、電圧が最大になるように各コイルを回してゆきます。

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受信感度調整の微弱な電圧を測定するためには、オシロスコープがかかせません。

電圧のわずかな変化をテスターで見るのは限界です。

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受信感度調整後、感度測定。

ー142.6dBm (20dB ATT)

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430Mhz 受信感度測定。

ー145.4dBm (20dB ATT)

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Sメーター感度調整。


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周波数調整。

ここがズレていると、遠方の局との間ではノイズが多く聞き取りにくくなります。

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遠くまで、キレイな音声を届けたいですね。


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FMデビエーション調整。

IC-2400はデビエーションの調整、マイクGAINの調整、TONE周波数変移の調整がそれぞれ出来るようになっています。
 
このクラスの無線機で、ここまで調整できるのは立派です。 全て規定値に調整しました。

変調部の設計にはこだわりましたね、音質がすごく良いです。

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送信出力調整。

HI 10W
LO 1W

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付けっ放しでも安心。

キラキラLEDでリフレッシュ!

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変調が良い音なら、マイクロホンのクオリティーもUPです。

IC-2400付属のコンデンサー型マイクロホンHM-12は、そのままでも良い音のマイクです。

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部品を交換して、クオリティーUPを目指します。

⓵電源用の電解コンデンサーを新品に交換。

②音声カットオフ周波数用のコンデンサーを、音質に定評のある積層セラミックコンデンサーに交換。

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金属皮膜抵抗より、カーボン抵抗のほうがメリハリがあって良いことが、実際に聴き比べたうえで判っています。

ノーマルで使われているのは、カーボン抵抗2,2kΩと470Ωです。

このままでOK。

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音声カットオフ周波数用の電解コンデンサーを、積層セラミックコンデンサー0.33μF(ブルーのもの)に交換。

手前の黒いほうは取り外したもの。

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前記、⓵②を交換した状態。


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音の透明感がちがいます。

音楽レコードの時代、貸しレコード以外の音源といえば、FM放送のエアチェックでした。

シオノギミュージックフェアもいい音で放送し、音にはこだわりがあったTV番組です。

どちらもFMの電波です、FMは良い音なのですね。

このマイクロホンでFM音声を。。。その美しさに、思わずうっとりするでしょう。

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