TR-751・851の修理依頼が多くて、専門サイトのような勢いです。

KENWOOD TR-751D 周波数がふらつくとのことでお預かりしました。

TR-751・851定番のボリューム不具合です。

オーナー様が代替品に交換してありますが、純正品のボリュームに交換して欲しいとのことです。

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純正品のボリュームもそのままでは使えません。

オーバーホールをしてから取り付けます。

接点の金具が外れてしまうトラブルが頻発する、アルプス電気製欠陥品のボリュームです。

このボリュームのおかげで、優秀なTR-751が何台も廃棄されたと思います。

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オーナー様、代替品のボリュームを取り付けるために、板金加工と穴を拡大してあります。

苦労して取り付けましたね。

加工あとは元に戻せないので、高さが揃うようにして取り付けました。

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メモリー電池をソケット化しました。


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周波数がふらつく原因の究明です。

周波数がどんどん変化してしまいます。

ここ、10,695Mhzの発振が不具合です。

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基板をめくって、断線、クラック、ハンダ不良の点検です。

あやしい場所はハンダを強化しました。

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原因は、トリマコンデンサーの不良です。


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とても不安定です。。。


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セラミックトリマに交換です。

5pf

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これで、どうかな。


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まずは、10,695Mhz を正確に合わせて。


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送信周波数。

いいね、安定してるね。

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FMデビエーション調整。

規定の4,6Khz

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スプリアスなし。


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送信出力

HI 25W
LO 5W

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受信感度

ー33,8dBu (12dB SINAD)

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dBmだと、

ー140,8dBmです。

どちらのほうが、分かりやすいでしょうかねえ。

dBu 電圧の単位(V)
 無線機のカタログではこちらが多く使われていますが、正しくはdBμV
 μはフォントが対応できずに文字化けすることがあるので、uをあてています。

dBm 電力の単位(W)
 JHGのブログ、今まではdBmでした。

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受信感度も受信音もよくて、優秀な無線機です。

ながく現役使用できる無線機ですね。

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