KENWOOD TR-751・851シリーズを愛用している方はとても多いです。

KENWOODが作ったこの傑作機を、良い状態で手元に置いておきたいのだそうです。

JHGのところには「ブログに掲載されている無線機の修理はどうやるのでしょうか。」「部品の定数を教えてください。」とのメールが毎日きます。

メールにて文章で回答するのも、ボキャブラリーに乏しいJHGにはうまく説明できません。

TR-751・851のLED化も、自分でやってみたい方が多い項目です。

よって、JHGはこうやっているという、LED化の仕方を見せますね。

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今回は、TR-851にてやってみます。

液晶やSメーターのバックライトはムギ球ですので、切れているものが多いですね。

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上カバーと下カバーを外します。


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ツマミ類は全て取り外します。

エンコーダーは、すべり止めゴムを外し、横穴の中にあるネジを六角レンチで緩めてから抜いてください。

ボリューム類は引張れば抜けます。

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エンコーダーを止めているワッシャーを外します。


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フロントパネルを止めている、左右のネジ4個を外します。


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フロントパネルを手前に引くと抜けます。


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コントロール部を止めている、左右4個のネジを外します。


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コントロール部を手前に引くと外れます。


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コントロール部と本体をつないでいるケーブルを抜きます。

そのとき、コネクターにマジックインキなどでしるしを付けてください。

これをやらないと後で分からなくなり、誤配線の原因となります。

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コントロール部だけが分離しました。


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マイクコネクターを外します。

「ジャックドライバー」という工具を使います。

マルツ電波 オンラインショップで購入できます。

品名  エンジニア DJ-05


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ベゼルの上と下にあるネジ2個を外します。


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ベゼルと基板を止めているネジ4個を外します。


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ベゼルが分離できました。


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液晶パネルを止めているネジ3個を外します。


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液晶をはがすと、その下にムギ球が見えます。


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ここがムギ球です。


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ハンダ吸収線でハンダを吸い取り、ムギ球を外します。

取り外すムギ球は2箇所です。

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テスターの抵抗Ωレンジにて、導通があるときブザー音が鳴るレンジがあれば、そこに合わせます。


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LEDを取り付ける極性プラス⊕、マイナス⊖を調べます。

マイナス⊖側を、基板のネジ止め部分などマイナス⊖電位に落ちている場所に、一方のテスター棒を当てます。

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もう一方のテスター棒をLEDを取り付ける場所に当てて、導通有りのブザー音が鳴ったほうがマイナス⊖側です。

テスターで調べたのは、基板のパターンがマイナス⊖に落ちている方を調べたのです。

マジックインキでポツンと印でも付けてください。

この作業は、全ての箇所のムギ球を取り去ったあとで実施してください。

プラス⊕とマイナス⊖はムギ球で繋がっているため、一つでもムギ球が残っていると、テスター棒をどちらに当ててもブザーが鳴ってしまいます。

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3mmの高輝度LED 3個

470Ω 1/4W の抵抗 3本

です。

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LEDには極性があります。

足の長い方がプラス⊕(アノード A)、短い方がマイナス⊖(カソード K)です。

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LEDの短い方の足(マイナス⊖)を切断して、L字型に曲げます。

ムギ球から緑色のゴムキャップを外します。

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LEDにゴムキャップを被せます。

少し油分を付けると、ツルンと被せやすくなります。

JHGは、ハンダ付けに使う「ペースト」を少量塗っています。

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基板のマイナス⊖側に、LEDの足を切断してL字型に曲げた方を先にハンダ付けします。

プラス⊕の足は長いままです。

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LEDの電流制限抵抗、470Ωです。


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一方の足を短かく2~3mmくらいに切断して、一方は曲げます。


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LEDの長い足に、抵抗の短い足をハンダ付けします。

どうなっているのか、画像でわかりますでしょうか。

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LEDの残った長い足をニッパーで切断します。


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抵抗の長い足を、基板に合わせて切断します。


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基板のプラス⊕側にハンダ付けして終了です。


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Sメーターの照明をLEDに交換します。

ドライバーなどで、ソケットをそっとコジたら引いてください。

強くコジると、ゴムのソケットがパックリと割れて破損します。

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ゴムのソケットからムギ球を引き出し、切断します。


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Sメータームギ球のケーブルの先には、R212と書かれた抵抗があります。

R212からムギ球に向かっている方の線が、交換するLEDのプラス⊕側です。

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プラス⊕側に、マジックインキで印を付けます。

ゴムのソケットはそのままで、抜かないでください。

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マジックインキで印を付けた方に、LEDのプラス⊕をハンダ付けします。

このような洗濯バサミみたいな道具があると便利です。

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R212を取り外して、470Ωの抵抗に交換します。

SメーターLEDの電流制限抵抗です。

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470Ωに交換。


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SメーターLEDに、緑色のキャップを被せます。

キャップに瞬間接着剤、アロンアルフアを塗布します。

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LEDにキャップを被せたら、5秒くらいギュッとつまんでください。

瞬間接着。。

ソケットをSメーターに取り付けて終了です。

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バックアップ電池の電圧3V以上。

分解と逆の手順で組み立てます。

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送信周波数調整。


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FMデビエーシュン調整。

規定の4.6Khz

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Sメーター調整。


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受信感度

ー138,4dBm (12dB SINAD)

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送信出力

HI 10W
LO 1W

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スプリアス良好。

70dB 以下

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エメラルドグリーンの照明で、まるで水族館のよう。


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受信感度を記載したスペックシールを貼り、オーナー様に返却します。


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LED化を自分でやりたいという方の参考になったでしょうか。

画像50枚、ここまで見ていただきありがとうございました。