TR-751・851の依頼が続いています。

今回は、TR-851です。

照明をLED化。

LED化の仕方は、過去記事のとおり。


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バックアップ電池をソケット化。


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外部プリアンプを制御するための信号ケーブルを増設して欲しいとのことです。

TR-751・851は、マイク端子の2番PINからスタンバイスイッチ(SS)の信号が出ています。

プリアンプの仕様にもよりますが、この信号を取り出せばON・OFFの制御に使えます。

2番PINは、いわゆるプレストークのPINです。

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自作のマイク接続ボックスを作り、そこから取り出す方法が良いと思いますが、ここでは無線機から直接取り出してみます。

自分でやりたい方のために、見せてしまいますね。

マイクコネクターのスタンバイスイッチ(SS)信号は、3番目のPINに入ります。

SS信号を取り出せる場所にケーブルを付けます。

90-5と書かれている大きな白色プラスチック部品はSメーターですから、場所はそのすぐ横あたり。

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ケーブルをハンダ付けし、ホットボンドで補強。

このケーブルを無線機の外へ出せばOKです。

このような方法は、取扱い注意となるのでおすすめはしません。

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しかし、これでは+5Vが出力されて、プリアンプとの間でショートしてしまいます。

プリアンプとの間にダイオードを入れてください。

ダイオードの向きはこのとおりです。

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使用したのは手持ちのあった、小信号用シリコンダイオード

1N4148 (100V 200mA)

小型のダイオードなら何でも良いです。

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このように熱収縮チューブを被せて、


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ダイオードの向きがわかるでしょうか。

ホットボンドで補強です。

熱収縮チューブの代わりに、ホットボンドで埋めてしまっても良いでしょう。

お手軽のようで結構大変な作業ですね。

いろいろ道具も使うし、自分でやりたい方は頑張って下さい。

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ケーブルを無線機の外に出します。


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周波数調整。


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FMデビエーション

規定のとおり。

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出力

HI 20W
LO 5W

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スプリアス良好。


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受信感度。

ー138,5dBm (12dB SINAD)

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受信感度を記載したスペックシールを添付。


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完了です。


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