このところ、IC-275に掛かりきりです
オーナー様が、CQマシーンをマイクにつなげ、誤って13,8Vを入力したそうです
直後に変調がかからなくなったとのことです
FM・SSBともにNGです
内部を点検していると、コネクタからリード線が外れているのを発見しました
つなげておきましたが、変調がかからない原因ではありません
メイン基板取り外し、損傷している部品がないか点検
異常はないようです
マイク端子から強い電圧が入ったと仮定した場合、アンプ回路がNGになるでしょうね
順番に部品を外して点検
バイポーラトランジスターに異常はありませんでした
デジタルトランジスターは、テスターのダイオードチェックでは「1」と表示されて、簡易テストでは不良がわかりにくいです
マイクミュートに関係しているデジタルトランジスターを交換してみます
デジタルトランジスターで、足の付いたリードタイプのものは、ご近所では入手出来なくなってきました
今後とも、必要になってくるので買いに行きましょう
JHGのところから100Kmくらいで比較的近い、名古屋の大須へ行ってきました
3大電気街
・東京 秋葉原
・名古屋 大須
・大阪 日本橋
(大阪の日本橋は「ニッポンバシ」、東京の日本橋は「ニホンバシ」と言うようです)
パーツセンター
第1アメ横と第2アメ横で、おおかたの部品は手に入ります
半導体などは、おじさんに注文すると棚から出してくれます
電気部品の匂い、この雰囲気、適度な緊張感です(汗)
休日ということもあり、電気少年が大人になった人が大勢います
ラジオの製作と初歩のラジオを購読していたような人、今はトラ技かMJか
同じにおいがする人がいっぱいで、笑ってしまいます
いろいろなパーツを買ってきました
リードタイプのデジタルトランジスター
PNP・NPNで、良く使うものを10個ほど買いました
マイクミュート回路
RN1202 交換
RN2204 交換
しかし、変調がかからないのは変化なしでした
今度は、PTT端子から強い電圧が入ったと仮定した場合、スタンバイコントロールである、IC14がNGになるでしょうね
マイクミュートにも関係しているようです
回路図ではこのようになっています
IC14 NEC uPD4011BC
C-MOS NAND ゲート
代替品に交換です
東芝 TC4011BP
交換しました
しかし、変調がかからない症状は直りませんでした
マイク回路、総点検
抵抗、コンデンサー、トランジスター、オールチェック
音声に関わる、結合コンデンサー(C157)を交換しました
C157 0,47uF
電解コンデンサーから、積層セラミックコンデンサーに交換しました
音声の音質アップです
部品を一度外すため、点検して不良の部品は交換します
4,7uFの電解コンデンサーを点検すると、容量はありますが、ESRが4,7Ωもありました
等価直列抵抗ESRは、コンデンサーの重要な劣化指数です
これは交換
交換したコンデンサーです
マイクジャックから1Khzの信号を入れてオシロで見ると、しっかり波形が出ています
マイク回路に異常がないのに、どうして変調がかからないのでしょうか?
マイクアンプに直接、信号を入れてみました
すると! 変調がかるではありませんか OKです
オーナー様、13,8Vの高電圧はマイクのマイナス端子に入ったようです
このとおり、フレキシブルケーブルが焼損していました
真っ黒コゲ
7番ピン マイクGND 焼損
どうりで、FM・SSBともに変調がかからないわけですね
パソコンのHDDに使う、柔らかいケーブルで補修しました
無事に変調がかかるようになりました
原因が断線だったとは。。。
名古屋まで行ったJHGはどうしましょ!
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