KENWOOD TH-55は、1200Mhzハンディー機です

電源が入らないとのことです

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バッテリーケースとの接点が腐蝕しています

腐蝕したところは研磨して、ハンダメッキをしました

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コントロールユニットの部品が剥がれています

ケースを開いて元どおりに閉じるとき、噛み合わないのを無理に閉じるとこうなります

この状態でよく動作していたと思います

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回路図を見ると、この部品はD1 ダイオードです


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取り外してみると、とても小さいですね

回路図ではダイオード2本入りの部品です

これがダメになると、液晶バックライトの点灯不良になります

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チップ部品の手持ちがないので、リード品で代替しました

小信号用ダイオードなら何でも良いのです

手持ちでは一番小型だった 1SS133 を使ってみます

ここは電源ラインで+方向の電圧が高いため逆流はしないので、ダイオードなど使わずに単略(ショート)させてしまえば良いのですが、意味のない設計はしないのでダイオードを使いましょう

回路図からは1本で良さそうです

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取り付け


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ボタンの反応がNGで全くだめ

導電ゴムと接点を洗浄しました

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ボタンパネルの裏側です

絶縁シールが劣化して、のりがベタベタになっています

のりが部品に張り付いてショートしてしまい、これでは絶縁になりませんね

集積回路にとって、迷走電流はキビしいです

ボタンが効かなくなるのは、こういうことも影響します

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基板を洗浄し、ベタベタシールの間に紙をハサミました


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DTMFキーパネル

導電ゴムと接点を洗浄しました

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申し訳ないのですが、JHGのところでは1200Mhzは調整できません


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電源が入るようになり、完成です


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