IC-375 送信しっ放しのため、お預かりしました。

アクセサリー端子のPINをショートさせたとのことです。

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PLL基板の抵抗が焼けたとのことで、これはオーナー様自身で部品交換したそうです。

無線機の電源を入れた途端、送信しっ放しになります。

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アクセサリー端子の回路を追っていくと、メイン基板のトランジスター Q45

2SD468 が不良であることが分かりました。

回路図と基板パターンと部品とをにらめっこです。


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メイン基板取り外しです。


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トランジスター Q45 2SD468 が焼損した状態です。


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Q45 2SD468 ACC SEND SW 

NPN 低周波用 Ic電流は1A(アンペア)のトランジスターです。

パンクして割れていますね。

SWですから、スイッチ用途で使われています。

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スイッチ用途ならば、Ic電流が1A(アンペア)くらいのNPNトランジスターなら何でも良いでしょう。

JHGの手持ちがあった 2SC2655 を代替品として使ってみました。

2SC2655 NPN 高周波用 Ic電流は2A(アンペア)です。

バッチリ! 動作するようになりました。

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周波数。


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スプリアス良好。


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FMデビエーション

規定の4,8Khz

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出力

50W 弱

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センターメーター調整。


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受信感度調整。


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調整後、受信感度。

ー140,1dBm (SINAD)

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Sメーター調整。


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修理完了です。


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