ナショナル RJ-35 調整のため、お預かりしました。

検定機の封印ですが、剥がせば技適は無効となります。

この無線機は一度も開封された形跡はありませんでした。

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初開封。

スパイラル配線の部分がどうなっているのか知りたかったのですが、このように収まっていたのですね。

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キレイな無線機で、パーツの状態もたいへん良いです。


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オーナー様は、変調が浅いとのことでした。

C29のコンデンサーが劣化するとひびいてきます。

回路図では電解コンデンサーになっていますが、実機ではフィルムコンデンサーが使われており、変調の音質では良いコンデンサーです。  劣化は認められません。

聞き合わせてみましたが、不具合というほどのことはありませんでした。
RJ-35はスピーカーとマイクが兼用なので、音声の高域に乏しく、相手には聞こえにくいかも知れません。
外部マイクを使ってみるのも良いでしょう。

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Sメーターの開始位置とバッテリーチェックの調整。

RJ-35のSメーターの振れは重たいです。

後発のRJ-380と比較するとかなり重いですね。

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発振部の調整。


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オシロを見ながら最大になるように調整。


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受信感度調整。


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AF出力が最大になるように調整。


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受信部、検波と発振の調整。

最大になるように調整。

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周波数。

8ch 27.144Mhz

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スプリアス良好。


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出力

1Wのパワー計にて半分以上。

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受信感度。

ー110dBm

この時代の無線機としては耳は良いほうです。

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大きいCB無線機が多いですが、RJ-35は比較的小型な無線機です。

シングルスーパーなところが、部品点数も少なく壊れにくいと言えるでしょうか。

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