水晶発振器と水晶発振子の違い。
水晶発振器は電圧を加えるだけで発振してくれます。
内部には発振回路が内蔵されており、例えばこのような形のものです。
一方、水晶発振子のほうは電圧を加えただけでは発振してくれません。
別に発振回路(発振を持続させるための回路)が必要で、例えばこのような形のもの。
今回の目的は、後者の水晶発振子について、発振しているかどうかを調べるための検査器を自作してみようというものです。
無線機の修理をしていると、水晶がだめかな?と思うことがあり、晶振検査機能付きの周波数カウンターや、ディップメーターなどがあれば良否の判断が出来るのですが、簡単に作れるのではないかと思ったのです。
発振回路はには、ハートレー、ピアーズ、コルピッツなどがありますが、コルピッツの回路でやってみました。
配線図
穴あき基板。
いきなりの完成状態です。
部品を乗せる過程を見せられなくてすみません。
ソケットは2タイプにしてみました。
細い足のタイプはこちらのソケットへに差し込みます。
良く見かけるタイプは、こちらのソケットへ。
動作試験。
検査対象の水晶発振子、10Mhzのものです。
ソケットに差し込んで電圧をかけます。
3.6V以上から安定して発振しだしました。
5.0Vのとき、
(分圧により、水晶発振子には1.5Vがかかります。)
10MHz発振は、P-Pで約300mVありました。
10Vにアップしたとき、
(分圧により、水晶発振子には3.1Vがかかります。)
10Mhz発振は、P-Pで1.1Vになりました。
電力では24mWにもなるので、特小無線機より飛ぶかも知れません。
アンテナが無い状態で、隣の部屋までは59でした。
スプリアスひどい状態です。
500Mhzくらいの間にイッパイです。
高調波の上の高いところにマーカーを当てると、122.2Mhzではー51.77dBmもあります。
フィルター無しではまったく使えないですね。
ピッタリ、10Mhzごとに高調波が見えます。
トリマコンデンサーの回路で、どれくらい発振数が変化出来るか許容範囲を調べることが出来ます。
10Mhzより少し低いですね。
ピッタリに調整できたりします。
許容範囲もOKです。
周波数カウンターが無ければ、無線機で調べればOKです。 59ですね。
水晶発振子がダメかどうか、調べるにはいかがでしょうか。
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