ICB-770 変調が乗らないとのことでお預かりしました。

パターン、ハンダ不良を点検。
基板の荒れ方がヒドイです。

アンテナローディングコイルがある場所。
パターンが荒れています。

送信部のパターン荒れ。

こちらも送信部のパターンです。

オーディオIC部です。
部品を取外したのかも知れませんね。

受信部。
いくつかの部品が取り外され、追加されたコンデンサーがあります。

加除された部品は何かを調べます。

洗浄してパターンとシルク印刷が見えるようにしました。

調べた結果、AGCのトランジスターが外されていました。
Q2 2SC1363 がありません。
関連する周辺部品も取り外されています。

Q2 はAGCです。
AGC(オート・ゲイン・コントロール)無効の改造がされています。
微弱な信号の受信感度の向上には有効かも知れません。
こういうアプローチの仕方もあるのですね。

高周波増幅のFETが交換されていました。
オリジナルでは 2SK23A が使われていますが 2SK241 に差し替えられています。
周辺の部品が取り外され、バイアス電流の掛け方が変更されています。
別のFETを使うための改造です。
2SK241はNFが良いです。

Q1 2SK23A から→ 2SK241 に差し替えられています。

変調が乗らない原因はPTTに問題があります。
PTTスイッチを取外します。
熱量が大きいハンダごてを使ったのでしょうか、パターンが剥がれて荒れています。

基板に付着物があり、ピンセットの先でガリガリ削りました。
瞬間接着剤を使ったようです。

ハンダ付けは、部品を付けるよりも取るほうが難しいです。
PTTスイッチを取外しました。

洗浄して整えました。
パターンが残っているところはそのまま使おうと思います。

PTTスイッチには修理済みの記載がありました。

分解して状態を確認しました。
接点に黒くなったところがあります。

接点を洗浄しました。

接点を研磨しました。

スライド金具が開いています。
接触不良の原因です。

金具の開きを修正しました。

研磨した接点は酸化してしまうため、保護剤を塗布しました。

スライド金具を正しくセットします。

PTTスイッチのメンテナンスOKです。
修理済みの記載は消しました。

PTTスイッチを取付けました。
失われたパターンは修復のうえ強化しました。
変調の乗りもOK、回復しました。

荒れた基板は全てアルコール洗浄しました。
ハンダ付けのあやしい場所が数箇所あり、再ハンダしました。

洗浄と修正が終わった基板です。

メーター基準電圧の抵抗が交換されていました。
異なった抵抗2本が直列になっています。

R44 18k
オリジナルの抵抗値のもに交換しました。

電解コンデンサーを点検。
おおむね交換済みです。

未交換の電解コンデンサー2個を発見したので交換しました。

Sメーター照明はLED化済みです。

アンテナ線の取付けネジがブカブカで効いていません。
ネジのサイズが合っていません。

交換しました。
ネジサイズOKです。

外部電源プラグの逆接続保護ダイオードを取付けました。

測定と調整。
周波数 27,144Mhz

出力 0,5W

スプリアスの状態。

受信感度を最大に調整。

受信感度。
ー122,0dBm

Sメーター感度。
ー73dBm受信のとき、

Sメーターが振り切れました。
AGCが無効になっている影響かも知れませんがビュンビュン振れます。

アンテナローディングコイルを最大に調整。

メンテナンス完了です。

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