ASTATIC 575-M6 セラミックマイク

このマイクは貴重なマイクです。

手に入れようとしても既に販売しておらず、オークションに出品されたものなどを落札するしかありませんが、価格は高騰し高値で取引されています。

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修理依頼品は使い込まれており、何度も手直しした跡がありますが、くたびれて動作しません。

オーナー様はどうしても「あきらめきれない」とのことです。

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575−M6に使われているマイクエレメントは、セラミックエレメント(圧電素子)です。

オーナー様があきらめきれないのは、このエレメントだからでしょう。

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同社のスタンドマイクであるシルバーイーグルもセラミックエレメントですね。

パイルアップを抜くには、これが良いと言う方もいます。

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セラミックエレメントはどのくらいの起電力があるのでしょうか。

オシロスコープで波形を見ながら口笛をピューと吹いてみたところ、軽く100mVを超えピークでは300mVくらいにもなります。
(1メモリ50mV)

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これなら無理にアンプ回路など無くても、このままで十分な変調が得られると思います。

例えば下記は YAESU FT−757 のサービスマニュアルに記載されている、FMデビエーション調整に関する項目です。

マイクから1khzで10mVの信号を入力して、デビエーションを5khzに調整せよとなっています。
10mVあれば良いということです。

セラミックエレメントにはこれの10倍以上の起電力があり、これならアンプはいらないというわけです。

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575−M6にはアンプ回路がありますが9Vの電池を使ううえに、壊れているのでアンプはスルーさせて組み立てます。


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PTTスイッチはそのまま利用しました。

YAESU用のマイクPIN配列になるようにしました。

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マイクから直に無線機のマイクコネクタに入力することはインピーダンスを無視しています。

本来このような場合は音が小さくなるのですが、丁度良い感じになりました。

輪郭が整った乾いた音を聞かせます。

パイルアップが抜けると良いですね。

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現在、入手可能なセラミックマイクはこちら。

ASTATIC D104-M6B

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